スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不祥事を起こした社員を減給処分するには

今日もありがとうございます。ハーレー社労士です。

ニュースで、旅客機が背面飛行に近い状態になったと聞いた。

パイロットのちょっとした不注意で起きた事故である。

該当するパイロットはどのような社内処分をうけるのだろうか。

ということを考えてしまった。

多くの社長は

不祥事を起こした社員の給料を減額して、懲らしめたい

と考えている。

そして、そういうことをするのは簡単だと思っている。

たとえば、

情報漏えいをした社員がいた。

その社員に懲戒処分として、6か月間の給料を10%減額したい。

このようなことだ。

しかし、6か月間ずっと10%の減額はできない。

法律では、1か月だけ10%の減額が限度である。


新聞やニュースで、不祥事がおきると

「〇ヶ月間に〇%減給を行う処分をした。」

という報道がされることが、しばしばだ。

これはどういうかというと、

情報漏えいに限らず、不祥事があった場合に、

懲戒処分として減給されることは問題はない。


そして、その運用には法律的に注意しなければならないことがある。

ここは、誤解が多いところでもある。

会社全体で不祥事を起こした場合、

社長や担当役員などが報酬を返上するケース。

このときに「〇ヶ月〇%減給」という報道がなされる。

これは会社の不祥事に対して、

経営者として世間に責任を示すために

いわば自主的に報酬を返上している。

つまり、懲戒処分としての減給ではないのだ。

ところが、一般の社員に対しては、
このような減額は法律的に許されていない。


労働基準法91条に減給の上限が定められているからだ。

○減給1回の額は、1日分の賃金半分以内であること

かつ

○1か月の減給の総額が、1か月の賃金の10%以下であること

となっている。

さらに、注意しなければならないことは、
遅刻したときなどの場合の減給の規定(懲戒処分)を
就業規則に定めておかなければならない。
 
具体的にはこのような内容になる。

(制裁の事由)

第〇条 従業員が次の各号のいずれかに該当するときは、情状に応じ、

譴責(けんせき)、減給、出勤停止又は降格降職とする。

(1)正当な理由なく欠勤をしたとき

(2)正当な理由なくしばしば遅刻、早退し、又はみだりに任務を離れる等
   誠実に勤務しないとき

(3)故意に社内の重大な情報を外部に漏らしたとき

(以下、省略)


このように制裁を明文化しておかなければ、

懲戒処分は実施できない。

しかし、減給が「1か月のみ、最大10%」ということに
不満を持つ経営者も多い。

つまり、どんなに大きな不祥事を起こしても
減額10%では、再発防止にならないというものだ。


ただし、就業規則の懲戒処分の規定の作り方によって

懲戒処分を「軽いもの」から「重いもの」まで記載することができる。

中には重いものの記載がもれている就業規則もよくあるので、
点検することが必要だ。

懲戒の種類と記載内容は、次のようなものだ。
特に(4)の降格降職は見逃しがちである。

(1)譴責(けんせき):始末書を提出させ、将来を戒める。

(2)減給:始末書を提出させて、減給する。
   ただし、1回につき平均賃金の1日分の半額、
   総額においては一賃金支払期の賃金総額の10分の1を超えない範囲
   でこれを行う。


(3)出勤停止:始末書を提出させ、7日以内の出勤を停止する。
   その期間の賃金は支払わない。

(4)降格降職:資格等級の引き下げもしくは役職を解く。
   この場合、労働条件の変更を伴うことがある。


 (5)論旨(ゆし)解雇:懲戒解雇相当の事由がある場合で、
    本人に反省が認められるときは退職願を提出するように勧告する。
    ただし、勧告に従わないときは懲戒解雇とする。

(6)懲戒解雇:予告期間を設けることなく即時解雇する。
    この場合において、所轄労働準監督署長の認定を受けたときは、
    予告手当を支給しない。なお退職金も同様とする。



「減給では処分が軽すぎる」と思うのであれば、
次の段階の「出勤停止」や「降格降職」の処分とするのです。

給料に焦点をあてるのではなく、もっと大きな視点で考える。

不祥事の程度によっては、解雇に発展する場合も考えられる。

警察に逮捕されるような犯罪などであれば、
解雇に該当することもありえる。


懲戒処分を実施する場合、
「就業規則に規定が明文化されていること」が重要だ。

この懲戒処分の規定は
「大きく考える部分」と「緻密に考える部分」
の両方が保全されていないと不完全になってしまう。

また、規則に書かれていない処分は科すこと自体ができない。

降格降職の規定が無い場合、
不祥事に伴って降格したら、「不当だ」と訴えられる可能性もある。

そして、裁判になった場合には、
「規定が無いので不当な降格」という判決になる可能性もある。

1つの文章が会社の命運を大きく分けることもあるので、注意が必要だ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

~お知らせ~

10月の勉強会のご案内です。

☆一人社長、個人事業主のための経理/労務/契約/総務のポイント

日時:10月19日(水)18:00~19:30
場所:半蔵門(詳細は、参加者に連絡いたします)
会費:2,000円
対象:起業3年未満の経営者、個人事業主、これから起業しよう考えている方
定員:10名
概要: 一人で事業を経営していると事業を軌道に乗せることに目が行き、経理や総務といった管理業務がおろそかになって行きます。また、起業して日が浅い方や起業を考えている方は、何をどうしたら良いかわからないでしょう。
この勉強会では、一人経営者のためのビジネス知識として、経理/労務/契約/総務のポイントを理解します。
○経理のポイント
○労務のポイント
○契約のポイント
○総務のポイント
参加希望は、info@kiriu.com までメールをお送りください。



人材活用でお悩みの社長さんへ

ペタしてね

By TwitterIcon.com


↓↓ホームページはこちら

IT業界専門の人事・総務コンサルタントのハーレー社労士

桐生社会保険労務士事務所



スポンサーサイト
プロフィール

オフィス・キリウ

Author:オフィス・キリウ
ハマの社労士ヒデの思いつきブログです。

「どこまで行っても人が命」


ご訪問いただきありがとうございます。


人を大事にする会社づくりアドバイザーの社労士ヒデです。


人を活かし育てる会社を応援し、


人々が活き活きと生きる社会づくりを目指しています。


一人一人の力は小さいですが、


それぞれの特徴を活かして、


つながっていけば、大きなことができると


信じています。





ホームページはこちら→www.kiriu.com


「助成金パンフレットプレゼントキャンペーン実施中!」←クリックしてね!


 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
google analytic
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
アースマラソン応援
アースマラソン応援バナー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。